楽しい授業作りのヒント#1: 絵の活用
私が楽しいオンライン日本語レッスンを作るために心がけていることの一つに「コントラストを意識する」というのがあります。映画や曲のように、ずっと同じ”調”だと、正直つまらなくて内容も頭に残りづらいです。ですから、私は授業内、特に「初心者向けコース」では、様々なアクティビティを組み合わせて授業を構成するようにしています。 絵や写真は楽しい言語学習のための最強ツール 実は、言語学習だけではなくて、デザインにおいてもそうなのですが、文字での説明は脳の処理が追いつきません。人間は、まずは視覚情報(言葉を除く、色の組み合わせや形など)からインプットしていきます。そういうわけで、私が制作しているテキスト(現在、引き続き作成中、順次公開していく予定です)では、 フルカラー版です 絵・写真をできるだけ取り入れるようにしています 各セクションがどのようなアクティビティなのかをデザインで一目でわかるようにしています 上記のような方針で作っています。 絵・写真の授業内での活用方法 絵・写真の授業内での活用方法は様々です。私の活用方法としては、主に 絵を生徒に説明してもらうこれは、初級〜中上級の生徒まで活用可能です。 例えば初級の場合、クラス内で色名を使った練習をする時、先生がある絵・写真を見せて「これは何色ですか?」と質問して生徒が色名を答えるといったことも可能です。 また、中上級の生徒の場合、写真を見ながらディスカッションをすることもできます。 ゲームの素材として使用するゲームは種類がたくさんありますので、ここではどんなゲームかは割愛します。 漫画を活用する単にストーリーのイメージを沸かせるための補助素材としてだけでなく、例えば、「この状況だとどんな会話ができるだろうか」というようなことを生徒と一緒に考えたりもできます。 漫画自作ツール StoryboardThat https://www.storyboardthat.com/ 無料で使用できるこのツール、かなりお世話になっています。4コマ…ではありませんが、無料会員は3コマ、6コマが作れます。私は大抵6コマで作成しています。キャラクターや背景など豊富で、ポーズもカスタマイズできます。無料会員の場合には、低画質の画像、またはウォーターマーク入りの画像をダウンロードできます。私は高画質の画像を使用したいので、先生用アカウントを使用しています。ちなみに、先生用アカウント(有料)だと、コマ数を増やすこともできますし、自作した漫画を色々な形式でダウンロード・印刷が可能です。(ウォーターマークなし) *詳しくはStoryboardThat公式サイトの料金ページを参照してください。 StoryboardThatを使った例 StoryboardThatを使った一例をご紹介します。 Case1: 買い物のロールプレイ練習(初級) 値段を聞く練習や、自分の買い物メモを見ながら店員と会話をする練習です。生徒がお客さんで、先生が店員の役をします。セリフは少しアレンジしたりもします。 Case2: キャラクターになりきってセリフを考えてみる(初中級〜) 飛行機の遅延やキャンセルなど、実際にありそうなトラブルを想定して、会話の練習をします。この漫画では、ジョンさんが到着先で会う予定の友達に電話をするという設定で、話す内容を生徒に自由に考えてもらいます。 まとめ 今回は、授業をより楽しくするためのヒントとして、絵・写真の活用方法の一部を紹介しました。語学教師の皆さんのお役に立てれば幸いです! StoryboardThat公式サイト: https://www.storyboardthat.com/
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